正月企画・一円玉を数えてみた


 先日Yahoo!のニュースで「平成11年〜14年発行の一円玉に高い価値がついている」という記事を見て、そういえば実家の引っ越しの際に貰った一円玉が袋詰めでずっしりあるぞ、と突然お宝探しを決意、テーブルに広げた一円玉およそ1700グラム、ということはおよそ1700枚の一円玉を一枚ずつ選り分け始めたのですが、折角なので年代別に分けてみるかと思い立った次第です。

□年代別集計

 金は天下の回りもの、一円玉もその類に漏れず。しかし一円玉を持ち歩くのを面倒がり邪険にしていた父が、そこいらに放っておいたのをせっせと広い集めてきた母により何となく袋に溜められたものが今回の主役の一円達です。

 実家の仏間に居場所なくへたっていたその袋は、新居に持って行くのが面倒だと私に引き取られたものの、部屋の狭さゆえ片身の狭い思いをしているようでしたが今回のニュースで遂に日の目を見ることに相成りました。溜め込んだ期間は、前回引っ越し時平成7年からの約8年間。

選別の結果、一番古い一円硬貨は昭和31年のもの(初発行年は昭和30年)。それをスタートとして、

     
  1. 昭和31年〜50年の二十年間(計235枚)
  2.  
  3. 昭和51年〜昭和64年の十四年間(計400枚。うわぉ)
  4.  
  5. 平成元年〜平成15年の十五年間(計1089枚)
と三つの時代に分けて選別しました。全ての年代を通しての合計枚数は1724枚。

 なお昭和64年と平成元年は一緒なんだけれど気分的に一緒くたにする気になれないため、ここでは別にさせていただきました。硬貨として見た場合、昭和64年モノにはそれなりの価値がつくなど、同じとは言い難い面も多々あります。納得いかない人は、足し算してね。

仕分け中 積み上げ中 写真左:仕分け中。久しぶりにチラシで箱を作った。

写真右:平成分を積み上げ後。昭和の分は写真を撮ったあと年別にセロテープでまとめてある。作業を見守るムラハチ。
左後方は折り畳みベッド。よってこれを終えないことには眠れない環境

1. 昭和31年〜50年

合計枚数:235枚(全体の13.6%)
斜め上からの写真 斜め上からの写真
真横からの写真 真横からの写真

 残念ながら最初の発行年(昭和30年)のものは見当たりませんでした。マニアの人のところで眠っているのでしょうか。どれも古いだけあって表面の磨耗や汚れが目立ちます。分類している指先もあっという間に灰色になってしまいました。

 左端は(昭和31年頃)まだ赤線がどうのといっている時代の一円玉たち、右端は(昭和48年〜)第二次ベビーブーム真っただ中の一円玉たち。


2. 昭和51年〜64年

合計枚数:400枚(全体の約23.2%)
斜め上からの写真

 不覚にも積み上げる前に数えるのを忘れてしまい「一円玉は厚さ1ミリ(直径1センチ、重さ1グラム)らしいし後で高さを測ればいいや」と考えていました。高さ1センチ=10枚だから、一枚ずつ数えるよりはその方が楽チン。しかし実際積み上げ体裁を整えた後で、左端の昭和51年の高さを測ってみると約3.1センチ、枚数21枚。ガーン。全然違う・・。

 枚数にはかなりのばらつきがあります。特に昭和61年の少なさといったら、一週間しかなかった昭和64年にも負ける始末です。この年は発行枚数も前年の半分以下にまで減るので当然といえば当然です。時はまさにバブル前夜。

 64年に負けるといえば、500円玉の発行枚数がかなり少ないと言われる昭和62年をマークしていたのですが、一円玉には全く関係ないようでいっぱい出てきました。

真横からの写真

3. 平成元年〜15年

合計枚数:1089枚(全体の約63.2%)
平成元年~14年 斜め上からの写真

 平成に入ると一気に増えました。消費税とバブルの申し子達です。平成三年は枚数が多すぎるため二本に分けて積み上げました。(後で人に頼んで(自分ではムリ)一本に積み上げてもらいました。→こちらをどうぞ平成三年発行一円玉縦積みの図。持っている定規は45cm。積み上げ高およそ35.2cm。)

 平成六年から徐々に高さを落とし始め、今回選別するきっかけとなった平成11年以降のものは全部合わせてもたったの四枚。全体の0.23%です(ちなみに最も多い平成三年は13.4%)。

 後日母にこの話をしたところ、早速母は自分の財布の中を探し始めたのですが、そこからは平成11年が三枚、14年が二枚出てきました。普段から経済活動をよくやっている人のところに集まる性質なのでしょうか。ちょっとショック。

 さすがにまだ新しい一円玉たちだけあって、積み上げたタワーもピカピカと光沢があります。手もほとんど汚れません。

平成元年~14年 横からの写真

□集計結果

■年別推移

うちにあった一円玉と、全体の発行枚数の推移を見比べてみました。
解りやすくするために、単位は無茶苦茶です(うちの枚数に10をかけ、全体の発行枚数は1000で割ってあります)。

ピンクの線が、国全体の発行枚数、紺の線が、今回選別した一円玉の推移です。


年毎推移のグラフ

 やはり大体、似たような移り変わりです。昭和50年以前のものは全体の発行枚数に比べて少ないですが、汚くなったり変形したりして流通できなくなっていくのでしょうか。
 今回の一円玉も、昭和30年代、40年代組はやはり百戦錬磨の面立ちです。中にはどうやったらこんなに変形するのか、まるで犬が噛んで遊んだようなのもあれば、機械かなにかを支えていたのかと思われるようなのもあります。なので昭和組からピカピカの箱入り娘を見つけたときの喜びはひとしおですね。
面白いことに昭和64年は、発行枚数が少ない割には意外と数があります。ものが一円玉だけに「とっておこう」という意識が働いたとも考え辛いので、たまたまでしょうか。


■集計結果一覧

集計結果一覧と発行枚数/その年の発行枚数や世相とともに別表にまとめました。

■おわりに

 お楽しみいただけたでしょうか。ちょっと疲れました。今回辛かったことは、分別に集中しすぎて先週のタモリ倶楽部を見逃してしまったことと、ふと我にかえった時、一円玉の山を前に自分の今後について考えてしまったことです。

 さて終わるにあたり小学生が税の作文で書きそうなことを書いてみようと思ったんですが、別に特に見方が変わるようなことはなく一円玉は一円玉です。ただ、ちょっと愛着は湧いたでしょうか。年代ものにピカピカなやつがあれば誰かの貯金箱に眠っていた姿を想像し、若いのにボロボロのやつを見つければどんな過酷な境遇にいたのか思いを馳せます。問いつめたところで彼等が答えるはずもなく、流通の世界の最下層を生きる彼等の今後をちょっと思いやってみたりします。ゴメンナサイ。嘘です。


■おまけ/一円玉のうた(midi)NEW!

歌詞はありません。グツグツの一円玉オリジナルサウンドトラックです。

・ちょっと跳ねてて大げさな夏バージョン
・ちょっとシリアスで大げさな冬バージョン

■参考にさせていただいたところ

記念硬貨・現行貨幣収集のページ Kinenka.com
歴史データベース on the Web
ついこの前のような平成の出来事



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